台湾のTaiwan Pulp & Paper社が、同国台南市のHsin Yingに位置する同社唯一の工場で、11月末にもすべての紙パルプ生産設備を永久閉鎖すると公表したことが分かった。このほど具体的な閉鎖プランが同社社長から公開された。同市政府に提出された削減計画書によれば、まずは同工場で勤務する合計327人の従業員のうち、250人が12月1日より3つのグループに分けられる模様。今回の閉鎖で影響を受ける従業員への同社の補償制度に関する交渉は、現在、同社経営陣と従業員代表団との間で、地方自治体関係者が双方の権利を守る為に介入しつつ進行中であるとしている。同社長は、開業60年で老朽化した同工場が競争力を失った点、パルプの国際価格低迷、国内の紙需要の縮小を、閉鎖に至った原因とみなしている。
10月28日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ