中国通関当局が公表した最新の統計によると、同国10月のパルプ輸入量は2ヶ月連続で減少、9月に前月比9.2%減少したのに続き、10月も同5.5%減と数字を落とした。結果として、10月のパルプ輸入量は約169万トンに終わった。この減少は中国ユーザーが夏場の7月8月に在庫調整を行なったことに起因している。当時、Asia Pulp & Paper社(APP社)がパルプ年産280万トンの生産能力を有するOKIパルプ工場を10月に稼働スタートさせるであろうとの憶測から、複数の中国パルプ・ユーザーや輸入商は7月8月発注分の輸入パルプ数量を低めに抑えていた。通常、北米・南米パルプ・メーカーの貨物が中国へ到着するには45日~60日を要するが、実際のところOKIパルプ新工場のLBKP生産の予定は遅延しており、APP社によれば稼働開始は年末まで先送りになっている状況。
11月29日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ