Eurostatが発表した最新の統計では、10月ユーロ圏19ヶ国の季節要因調整後の失業率は9.8%と前月の数値からわずかに減少推移となったが、前月の9.9%からは0.1%ポイント減となっており、雇用水準はゆっくりと改善に向かいつつある。この数字は2009年7月以来の低水準となっている。一方、EU28ヶ国の10月失業率は8.3%で前月の8.4%から微減、前年同月の9.1%から大きく減少をみせた。この数字は2009年2月以来の低水準となっている。
10月ユーロ圏19ヶ国の約1千5百91万人を含むEU28ヶ国の男女約2千45万人が失業している状態にある。前月と比較するとEU28ヶ国の失業者は約19万人減少、ユーロ圏19ヶ国でも約18万人が減少となった。前年同月比ではEU28ヶ国では約178万人減、ユーロ圏19ヶ国では約112万人減となっており、ヨーロッパ全体でみれば雇用情勢は着実に改善されている。10月失業率の低い国はチェコの3.8%、ドイツの4.1%、一方高い国はギリシャの23.4%、スペインの19.2%であった。
【参考】
ユーロ圏19ヶ国:ベルギー、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド
EU28ヶ国:上記19ヶ国+ブルガリア、チェコ、デンマーク、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、ルーマニア、イギリス
12月1日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ