南アフリカを本拠とするMondi社は、ベルギーのGhislenghienに位置する同社産業用紙袋製造工場の閉鎖に関して、同地の労使協議会と交渉に入ったことを公表したことが分かった。同工場は、セメント市場に加え建設資材、化学品、農産業などの分野向け産業用紙袋の製造を行なっている。ヨーロッパでの建設需要の落ち込みは2007年の26%大幅減に端を発し、それに伴って2007年以降2015年まで建設業向けの同工場製品の売れ行きが低迷する結果となった。同工場役員によると、同工場再建の善後策についてはすべて検討を重ねたが、慎重に調査を行なった結果、2007年以降低迷を続けるヨーロッパの建設分野と同工場の高コスト体質という2つの経済的マイナス要因の組み合わせを示した為、工場閉鎖に踏み切らざるを得なくなったとしている。
12月16日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ