アイルランドを本拠とするSmurfit Kappa社のフランスLys-lez-Lannoyに位置する同社段ボール・パッケージ工場に於いて、2月11日化学物質の漏れによって、建屋内に気化した濃硝酸が発生したことが分かった。現地メディアの報道によれば、事故の原因は硝酸が貯蔵されているタンク、漂白剤とソーダ混合液が貯蔵されているタンクから引き込まれているパイプからの化学品漏出によるものとされている。高濃度の硝酸が黄色い煙状に立ち込め、二酸化窒素、有毒ガス発生の誘因となったが、救助隊員によって、関連機器が停止され漏出が止まった模様。また翌日にも、同工場内の水処理施設でも同様に気化した化学品が漏出したとの報告があったが、従業員は速やかに避難し、硝酸のタンクは隔離措置とされた。ただし、一連の事故での負傷者の有無は報告されていない。
2月16日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ