Eurostatが発表した最新の統計では、1月ユーロ圏19ヶ国の季節要因調整後の失業率は9.6%と、12月からは横這いも、前年同月10.4%からは減少傾向となった様に長期的な雇用水準はゆっくりと改善に向かいつつある。この数字は2009年5月以来の低水準となっている。一方、EU28ヶ国の1月失業率は8.1%で前月の8.2%から微減、前年同月の8.9%からも減少をみせた。この数字は2009年1月以来の低水準となった。
1月ユーロ圏19ヶ国の約1千5百62万人を含むEU28ヶ国の男女約1千9百97万人が失業している状態にある。前月と比較するとEU28ヶ国の失業者は約9万6千人減少、ユーロ圏19ヶ国でも約5万6千人が減少となった。前年同月比ではEU28ヶ国では約173万人減、ユーロ圏19ヶ国では約110万人減となっており、ヨーロッパ全体でみれば雇用情勢は着実に改善されている。1月失業率の低かった国はチェコの3.4%、ドイツの3.8%、一方高かった国はギリシャの23.0%、スペインの18.2%であった。
【参考】
ユーロ圏19ヶ国:ベルギー、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド
EU28ヶ国:上記19ヶ国+ブルガリア、チェコ、デンマーク、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、ルーマニア、イギリス
3月2日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ