紙パルプ市場および周辺市場に精通する米国Alexander Watson Associates社CEOが、先月末シカゴで開催されたグループ会議席上に於いて、世界の剥離ライナー生産量は2016年前年比4.5%増加、2017年は5%近く上向くと見込んでいると公表したことが分かった。昨年は、280万トンから290万トンの剥離ライナーが生産され、そのうちアジアでの生産が38%、北米が27%、ヨーロッパが28%を占めたとしている。剥離ライナーの基材となるものは、世界的にSCクラフト/グラシン紙であり、またポリオレフィン・コート紙(17%)、クレイ・コート紙(14%)も含まれているとしている。最大の最終製品市場は、ラベル用(49%)、テープ用(13%)、産業用(11%)となっている。2016年の上昇率4.5%は、2015年の前年比5.1%に次ぐものである。一方、北米の2016年上昇率は前年比3.3%で、2015年の3.4%増とほぼ同レベルとなった。
4月14日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ