中国通関当局が公表した最新の統計によれば、中国の5月市販パルプ輸入量は前月から一転、増加傾向で推移し、前月比3%増の202万2千トンとなった。前月4月の輸入量減少は、2月の春節休暇期間中の中国ユーザーの緩慢な購買活動から前月比11.5%減を経て、5月の回復基調へ戻ったものとしている。通常、ヨーロッパ、米国から中国への調達には45日から60日の期間がかかる。しかし買い手と売り手は、価格がトン当たり610米ドルを下回った時に、中国の顧客に販売されているグレードが大部分であることから、昨年と同じくNBKP注文分の出荷が遅れていると報告したとしている。その結果、NBKP輸入量急増が一部5月到着としてずれ込んだ。5月到着分のNBKP輸入量は前月比7.2%増の715,025トンとなり、一方LBKPは同4.7%減の858,358トンに終わった。ただし、全体では前年5月の179万4千トンからみれば12.7%高い数字となった。
7月4日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ