欧州委員会(EC)が、中国から輸入の塗工上級紙に対するアンチダンピング課税と相殺関税の賦課を更に5年延長することが分かった。先週ECは、今回この措置を廃止することは、ダンピングと補助金の継続と、欧州連合(EU)に於ける製紙産業の損害の再発につながると結論付けた。その結果、米坪範囲70~400gで白色度84以上のコート紙または板紙を中国からEUに輸入する場合、AD課税は8%から35.1% 、相殺関税は4%~12%となる。ECが最初に中国製コート紙への課税を適用したのは2011年5月に5年間と定めていた。その後、AD課税および相殺関税適用の満了審査は、欧州の5つのコート紙製造業者、Arctic Paper Grycksbo、Burgo Group、Fedrigoni、Lecta Group、Sappi Europeの要請により2016年5月に開始された。
7月13日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ