オーストリアのHeinzel社傘下Laakirchen Papier社は、これまで30年以上にわたりヒートセット・オフ輪およびグラビア印刷向けのハイグロス・雑誌用紙の生産を行なってきたが、同国でも上位の製紙メーカーである同社は、8月から同工場11号機に於いてSC紙を生産する計画であるとしている。同社はこの増産強化に約600万ユーロを投資し、12ロールのスーパー・キャレンダーを新設したことで、生産能力は年間35万トンまで引き上がるとしている。この結果、同ラインはヨーロッパでもっとも効率的な抄紙機のひとつに数えられる。同社CEOによれば、同社はSC市場に於ける長期的な成功の前提条件として、生産効率と品質の両面で同時に改善することを検討しており、今回の11号機への投資と範囲の絞込みを通じて、Laakirchen Papier社は将来に向けて重要なステップを踏み出したと考えているとしている。
7月27日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ