世界最大の市販パルプ・メーカーであるブラジルのFibria社が、同国南東部Espirito Santo州に位置する同社Aracruz工場に於いて、今年第4四半期に晒ユーカリパルプ(BEK)8万5千トン分を減産する計画であるとこのほど公表したことが分かった。同社CCOがRISIに語ったところによると、同社にとって高コストとなっている同国南部のLosango森林から同工場への木材原料調達を減らすことになったことが、今回減産の理由であるとしている。しかも、9月に同社Tres Lagoas工場の新たなパルプ・ラインが稼働し始めたことで、無理をしてLosango森林からAracruz工場へ木材原料を運び込む意味がなくなったとも付け加えている。因みにAracruz工場とLosango森林の距離は、2,000㎞を越えている。同社によると、今回のAracruz工場での減産によって、同社客先が影響を受けることはないとしている。
8月8日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ