Eurostatが発表した最新の統計では、9月ユーロ圏19ヶ国の季節要因調整後の失業率は8.9%と、8月から微減の推移となったが、前年9月の9.9%からは1.0%の減少となった様に長期的な雇用水準はゆっくりと改善に向かいつつある。この数字は依然2009年1月以来の低水準となっている。一方、EU28ヶ国の9月失業率も7.5%で、前月から横這い、前年9月の8.4%から減少をみせた。この数字は2008年11月以来の低水準となった。9月ユーロ圏19ヶ国の約1千4百51万人を含むEU28ヶ国の男女約1千8百45万人が失業している状態にある。前月と比較するとEU28ヶ国の失業者は約11万6千人減少、ユーロ圏19ヶ国でも約9万6千人が減少となった。前年同月比ではEU28ヶ国では約207万6千人減、ユーロ圏19ヶ国では約146万3千人減となっており、雇用情勢は着実に改善されている。9月失業率の低かった国はチェコの2.7%、ドイツの3.6%、マルタの4.1%、一方、高かった国はギリシャの21.0%、スペインの16.7%であった。
【参考】
ユーロ圏19ヶ国:ベルギー、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド
EU28ヶ国:上記19ヶ国+ブルガリア、チェコ、デンマーク、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、ルーマニア、イギリス
10月31日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ