Eurostatが発表した最新の統計では、11月ユーロ圏19ヶ国の季節要因調整後の失業率は8.7%と、10月から微減の推移となったが、前年11月の9.8%からは1.0%以上の減少となった様に長期的な雇用水準はゆっくりと改善に向かいつつある。この数字は依然2009年1月以来の低水準となっている。一方、EU28ヶ国の11月失業率も7.3%で、前月の7.4%から微減、前年11月の8.3%からも減少をみせた。この数字は2008年10月以来の低水準となった。11月ユーロ圏19ヶ国の約1千4百26万人を含むEU28ヶ国の男女約1千8百12万人が失業している状態にある。前月と比較するとEU28ヶ国の失業者は約15万5千人減少、ユーロ圏19ヶ国でも約10万7千人が減少となった。前年同月比ではEU28ヶ国では約213万3千人減、ユーロ圏19ヶ国では約156万1千人減となっており、雇用情勢は着実に改善されている。11月失業率の低かった国はチェコの2.5%、マルタ、ドイツの3.6%、一方、高かった国はギリシャの20.5%、スペインの16.7%であった。
【参考】
ユーロ圏19ヶ国:ベルギー、ドイツ、エストニア、アイルランド、ギリシャ、スペイン、フランス、イタリア、キプロス、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、スロベニア、スロバキア、フィンランド
EU28ヶ国:上記19ヶ国+ブルガリア、チェコ、デンマーク、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、スウェーデン、ルーマニア、イギリス
1月9日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ