世界的な大手溶解木質パルプ・メーカーであり、特殊、パッケージング、グラフィック(印刷・筆記)、バイオ素材のメーカーであるSappi社が、オーストリアGratkornに位置する同社工場で投資プロジェクトを進めることが分かった。2014年11月に同工場11号機抄紙ラインを高性能化したのに続き、9号機を2019年に最新鋭化を図るとしている。このプロジェクトの目的は、技術的な部品の交換に加えて、エネルギー需要の減少を伴う抄紙プロセスを操作し、環境負荷を持続的に低減することであり、高性能化のもう1つの効果は、原材料の最適化による生産コストの削減であるとしている。同プロジェクトへの投資総額は約3千万ユーロで、2019年上半期に完了する見通しとしている。このプロジェクトでは、11号機の高性能化も担ったフィンランドのValmet社と今回も協力体制を組む。
1月22日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ