ブラジル第3位の板紙メーカーIbema社が、生産能力は年産14万トンと小規模ながら、同社の競争力を維持していく為に、新たな付加価値製品の開発を継続している。同社CEOによると、2017年にこの戦略によって、顧客基盤の多様化を実現し、2機の抄紙ラインをフル稼働に保つことができたとしている。同社は1955年に創立、2工場を運営しており、1つは同国Parana州Turvo市に於いて年産9万トン、もう1つはSao Paulo州Embuに2016年同国Suzano社から買い取った工場で年産5万トンとなっている。この買収取引以降、Suzano社は少数株主となっているが、二社は引き続き別々に管理を継続している。Turvo工場では、機械パルプを原料として、より高い剛性とより良い仕上げの紙を生産しているが、古い工場であるEmbuでは、 同州で回収された古紙調達が可能な為、Duplex boxboard生産において競争力があるとしている。
3月27日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ