リンテックはこのほど、長谷川等伯の「松林図屏風」のデザインを壁紙などの内装材にアレンジした『長谷川等伯筆松林図屏風』を新たにラインアップ、標準規格品として全国発売した。
リンテックは、東京国立博物館やルーヴル美術館が所蔵する絵画作品のデータを掲載したデザイン素材サイト「ビジュアルマーキングドットコム」を運営している。今回の新製品は、そのデータ素材集の中から、桃山時代の絵師・長谷川等伯による水墨画「松林図屏風」(国宝)を壁紙、内装用化粧シート(粘着タイプ)、ロールスクリーン、ガラス装飾フィルムの標準規格品として発売したもの。尾形光琳の「風神雷神図屏風」をモノクロデザインにアレンジした『風神・雷神White&Black』(08年9月発売)に続く第2弾となる。
長谷川等伯没後400年に当たる今年は、東京や京都で等伯の特別展が開催され、テレビでも特集されるなど注目が高まっている。狩野派全盛の桃山時代に、その牙城に挑んで一躍時代の寵児となったのが等伯であり、その代表作が「松林図屏風」。もやがかかる松林の風景を、素早い筆致で大胆に描いた水墨画の傑作として知られている。同社では、そのディテールを大判デジタルプリントで忠実に再現した壁紙など計4アイテムをラインアップ。著名な美術作品を、より気軽にインテリア装飾として利用できるようにした。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 4/5号」より