レンゴーはこのほど、金津製紙工場1号抄紙機(中しん原紙)の廃棄と、八潮工場2号抄紙機(紙管原紙)の生産体制正常化を発表した。
金津1号機の生産能力は年間14万t。景気低迷により、今期は段原紙需要が一昨年比90%前後で推移しており、今後も急速な需要回復の見込みは薄いため廃棄を決めた。これに伴い、3月末で固定資産減損損失として約8億円を特損計上している。
一方、八潮の2号機については、紙管原紙の需要が回復基調にあることから、5月を目途に現在の3直3交替を従前の4直3交替に戻す。同機の生産能力は年産約2万8,000t。
レンゴーは、「金津1号機は廃棄するが、その他の中しん原紙抄紙機の生産効率を高め、製品納入には万全を期す」としている。廃棄に伴う特別損失については当期の業績予想に織り込み済みで、業績に与える影響は軽微。また、八潮2号機増直に伴う板紙生産量、売上高への影響も軽微。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 4/19号」より