EUの環境保護先進国として知られるオーストリアでは、国土の約半分を占める森林が毎年増加し、立木の保有量は約10億に上る。森林資源に恵まれ、森林・製材産業は最も重要な産業の一つとなっている。またバイオマス燃料である木質ペレットを使った暖房システムなどは、輸出品として急成長を遂げている。
オーストリア大使館は、こうした同国と日本の森林バイオマス関係者の協力関係を深めるため、オーストリアへの視察旅行を企画し、参加者を募集している。視察先は、○土壌科学大学(セミナー:オーストリアにおける教育制度、科学、研究と研修) ○オーストリア森林開発公団(セミナー:オーストリアにおける国有林の管理の例 保養地としてのウィーンの森およびオーストリアの林業政策) ○ウィーン・エネルギー社(ウィーン市企業局シマリング発電所バイオマス広域集中暖房施設の見学) ○森林研修所(森林技術トレーニングセンター、私有林の木材収穫システム、立木の品質仕分、森林牽引車などを見学) ○オーストリア森林開発公団(セミナー:山森の管理、開発、林道建設、タワーヤーダーシステム)など計9ヵ所。
旅行期間は6月6~13日の8日間で、費用は一人47万8,000円。ツアーには、在日オーストリア大使館商務部上席商務官が7日から12日まで随行する(添乗員も同行)。募集人員は20人(最小催行人員10人)。航空会社はオーストリア航空、ルフトハンザなどを予定。参加申込および問い合わせは、霞ヶ関トラベル(電03-3591-2222 F03-3597-0555 http://www.ktb.jp e-mail:kuriyama@ktb.jp、kameyama@ktb.jp、nakano@ktb.jp)まで。4月28日締切。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 5/10号」より