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紙の業界ニュース

2010/05/19

=日本紙パルプ商事= 米・大手紙商のグールド社を孫会社化

 日本紙パルプ商事は4月30日付で、連結子会社Japan Pulp & Paper(U.S.A.)Corp.(=JP U. S. A.)を通じてGould Paper Corporation(=グールド社)の株式51%を取得、 同社を孫会社化した。 取得株式数は43万2,923株、取得価格は約800万㌦(約7億円)。
 海外売上高の拡大を目指すJPグループは、海外42拠点のうち中国をはじめとするアジア地域に32拠点を配し、成長著しいアジア市場で紙・板紙の卸売、段ボールの製造販売、製紙原料の販売、家庭紙の製造販売などを行っている。また、アジア以外では米国、メキシコ、ドイツ、ロシア、オーストラリアを拠点に、北中米、欧州(ロシア含む)、オセアニア、南アフリカ向けに特殊紙、情報用紙、関連商品などの販売活動を展開している。
 一方、グールド社はニューヨークに本社を置き、米国東海岸から中部に10拠点、また英国、フランス、フィンランド、ニュージーランドなどにも拠点を持つ。欧米での豊富な仕入先と、世界規模での販売網を有する独立系大手紙商であり、取扱製品は印刷用紙、板紙、製紙原料を中心とする。
 JPは、両社の商圏、サプライヤー、顧客基盤に重複する部分が少ないことから、相互の補完効果を見込んで今回の株式取得を決めた。JPとしては、日本をはじめとするアジアメーカーの製品を、グールド社の販売網を通じて欧米市場へ投入すると同時に、アジア製品の隙間を埋めるニッチ商品を欧米サプライヤーから調達し、JPのネットワークを使ってアジアに販売していきたい考え。
<JP U. S. A.の概要>
○代表者…宮田貴弘取締役社長
○事業…紙・板紙・パルプの売買および輸出入
○資本金…650万㌦(6億400万円)
<グールド社の概要>
○代表者…President & Chairman Harry E. Gould,Jr.
○事業…紙・板紙・パルプの売買および輸出入、農業機器製造販売
○資本金…1万5,000㌦(100万円)
○設立…1924年11月3日
○09年12月期連結業績…売上高7億1,091万㌦(661億1,500万円)、当期益▲6万9,000㌦(▲600万円)

 

株式会社 紙業タイムス社 「Future 5/24号」より

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