日本製紙グループは、豊かな森を未来に残していく取り組みの一環として、独自の植樹方式により森林再生を実践している宮脇昭横浜国立大学名誉教授(地球環境戦略研究機関国際生態学センター長)の指導のもと、「いのちの森づくり」と名づけた植樹を実施する。
第1回目の植樹は5月30日、「未来のための『いのちの森づくり』~宮脇昭先生といっしょに木を植えよう!」と題し、菅沼社有林の丸沼高原リゾートで実施。子どもから大人まで幅広く一般参加者を募り、日光国立公園の自然を楽しみながらブナ、ミズナラ、トチノキ、イタヤカエデなど、菅沼社有林に昔から生えている木の苗木合計1万本を植樹する。植樹後は軽食を用意しているほか、紙すき体験や地元特産物の販売などのイベントも企画している。参加予定人数は1,000人。
また植樹に先立ち、前日の29日には、片品村文化センターで「いのちの森づくり」をテーマに宮脇昭氏による講演会も開催する。宮脇昭氏は国内外1,700ヵ所以上で4,000万本超の植樹を実施、宮脇方式と呼ばれるその森林再生方法では、土地本来の木を中心とする根群の十分に発達した多種類のポット苗を混ぜて密植する。植栽後は自然の管理にまかせ、植物間の競争効果により10~15年程度で森を作れるという。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 5/24号」より