藤原科学財団はこのほど、第51回(2010年)藤原賞の受賞者を発表した。
藤原科学財団は、製紙王と呼ばれた藤原銀次郎氏(旧王子製紙社長)が、科学技術の振興のため、私財1億円を投じて1959年に設立した財団。現在、藤原賞と藤原セミナーの2事業を行っており、藤原賞は、科学技術の発展に貢献した日本国籍の科学者を、年1回2件顕彰している。受賞者には、賞状とメダルのほか、副賞として1,000万円が贈られる。今回は45件の推薦応募の中から次の2名が選ばれた。
①東北大学大学院理学研究科教授・平間正博氏(62歳)…研究題目:シガトキシンの全合成を中心とする生理活性天然物の総合的研究。
②東京大学大学院医学系研究科教授・宮園浩平氏(53歳)…研究題目:TGF-βファミリーのシグナル系を基軸とした分子医学への貢献
株式会社 紙業タイムス社 「Future 6/14号」より