凸版印刷と小林製薬の『チンしてこんがり魚焼きパック』が、このほど日本包装技術協会が主催する「第34回木下賞 新規創出部門」を受賞した。
小林製薬が09年9月に発売した『チンしてこんがり魚焼きパック』は、パックに生の切り身魚をセットし電子レンジで3分間加熱するだけで、こんがり・ふっくらとした焼き魚を作れる点が特徴だが、その秘密は、凸版印刷が開発した発熱シート「サセプター」。サセプターは、PETフイルムにアルミニウムを薄く蒸着したもので、電子レンジで使用するとマイクロ波を吸収し、誘導発熱の原理によって表面を200℃まで加熱できる。
火を使用せずに短時間で食材に熱を通し、こんがりとした焼き色をつけられる『チンしてこんがり魚焼きパック』は、電子レンジで簡単に焼き魚が作れる製品として好評を得ている。魚焼きグリルを使わないで済む利便性、また火を使わない安全性などが評価され、今回の受賞につながった。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 7/19号」より