大日本印刷と凸版印刷は、2社を発起人とする「電子出版制作・流通協議会」を予定通り7月27日付で正式に立ち上げた。
同協議会は出版業界との密接な連携のもと、日本の電子出版ビジネスの成長と健全な発展のための環境整備を目的としたもの。電子出版ビジネスの発展に必要な課題の整理と検証、配信インフラ基盤に関わる問題とその解決、市場形成における検証や電子出版振興に関わる提言など、電子出版の発展に貢献する活動を出版関連団体や権利者、行政機関との連携を通じて目指していく。
会長には大日本印刷の高波光一副社長が、副会長には凸版印刷の大湊満常務がそれぞれ就任した。幹事会員は大日本印刷、凸版印刷、電通の3社で、一般会員は46社、賛助会員は36社・団体、特別会員が4名という構成。このほか、参加予定が18社・団体に上る。紙関係では新生紙パルプ商事が賛助会員に名を連ねている。仮設事務所は大日本印刷内(電03-3572-8001)に設置された。
活動内容は①電子出版制作・流通ビジネスに関連する情報共有 ②制作・規格・仕様・流通に関する協議 ③電子出版ビジネスの発展と普及に関わる活動 ④電子出版制作・流通ビジネスにおける日本モデルの検討・協議⑤商業・公共・図書館など電子出版関連分野に関する情報共有――となっている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 8/16号」より