コクヨグループのコクヨS＆Tは、中国・上海市の復旦大学日本研究センター張浩川研究室（浩川ワークショップ）と共同で、中国国内の大学生向けにノートを開発した。
　現役の復旦大学生が中心となって、現在市場にあるノートについての意識調査を実施。近隣を含む複数の大学の学生にヒアリングを行い、要望などを集約した。これにより、開発に参加した学生は商品化までのプロセスを体験でき、またコクヨにとっても、中国学生の生の声を聞くことで、ターゲットニーズに応える斬新な商品を企画できた。現役大学生によるヒアリングによって集約されたアイデアは次の３点。
①表裏どちらからでも使えるように表紙、罫線をデザイン
②中国の大学生の復習方法に適した罫内容
③各ページはミシン目入りで勉強したページの提出がしやすい
　新製品のノートは、中国の新学期である９月１日の発売を予定しており、価格はオープン価格。復旦大学内の売店のほか、大学周辺の小売店、上海万博の日本産業館で限定販売する計画で、年間50万冊の販売を目指す。コクヨとしては、今回の販売を通じてさらに大学生の声を集め、今後の新製品投入に活かしたい考え。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future　9/6号」より