レンゴーが実施している「軽量段ボール原紙による段ボール製品のリデュース推進」が、このほど「おおさか環境賞」の奨励賞(事業活動部門)を受賞した。
同賞は、豊かな環境づくりに向けた活動に取り組み、他の模範となる顕著な功績のあった、大阪を拠点に活動する個人・団体または事業者を顕彰する制度。大阪府「豊かな環境づくり大阪府民会議」が主催し、97年から実施されている。
レンゴーは段ボールの環境性能を高めるため、“軽薄炭少”をキーワードに段ボール原紙の軽量化をはじめ、Cフルート段ボール(従来より1㎜薄い、厚さ4㎜の段ボール)の推進や包装設計の工夫など、リデュース(軽量化)に取り組んでいる。
段原紙の軽量化は古紙資源の節約とともに、段ボールケースの軽量化、ひいては容器包装廃棄物の抑制にもつながる。また、段原紙の軽量化とCフルート段ボールの推進を組み合わせれば、リデュース効果はさらに向上し、段ボールのライフサイクルにおけるCO2排出量の大幅な削減も実現する。海外、特に欧州で段原紙の軽量化が先行しているが、日本でも環境意識の高まりとともに段原紙の軽量化ニーズが高まっている。業界に先駆けて軽量化に取り組み、いち早く開発に成功し商業生産を開始したのがレンゴーだ。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 9/20号」より