大日本印刷は10月１日付で、書籍製造に関連するグループ会社２社を統合し新会社「㈱DNP書籍ファクトリー」を設立した。
　大日本印刷は、09年７月に書籍中心の出版社向け営業部門を設置した後、書籍専用の印刷・製本一貫製造ラインを埼玉県の白岡工場内に新設するなど、書籍印刷事業の強化を図ってきた。
　これまで書籍製造は、印刷を担当するDNPオフセットと製本担当のDNP製本が連携しながら対応してきたが、今後は両社を統合して、印刷・製本それぞれの設備合理化と、生産管理体制の整備・強化を進める。これにより、さらなる高品質、短納期、低コストでの書籍製造を目指し、書籍市場の活性化を図る。また、紙の書籍からPOD（プリントオンデマンド）による製造、電子出版コンテンツの制作・配信までをワンストップで提供するハイブリッド制作体制を強化する。
＜DNP書籍ファクトリーの概要＞
○事業内容…書籍の印刷製本ならびに一般印刷製本
○本社…東京都新宿区市谷加賀町１－１－１
○製造拠点…赤羽、神谷、川口、白岡
○資本金…２億円
○従業員数…約630名
○社長…西村淳
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future　11/8号」より