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紙の業界ニュース

2010/11/22

=決算=

=紙パの第2四半期=
猛暑効果で段ボ堅調
先行き不透明感は拭えず
 紙パ企業の第2四半期決算(10年4~9月)の発表が始まった。上期の日本経済は、前半は輸出の増加などにより一部に底入れの兆しが見られたものの、後半は円高・株安などから不透明感が広がった。紙パの業績も第1四半期に比べると第2四半期はトーンダウン。今回紹介する5社も、王子製紙とレンゴー以外は第1四半期決算発表時の通期予想を下方修正している。品種別では、飲料向け段ボールなどは猛暑効果で堅調だったが、洋紙は好材料に乏しく厳しい状況だ(連結ベース。単位:100万円。カッコ内は前年同期比)。
●王子製紙
〔第1四半期業績〕
 売上高 571,735 (+0.1%)
 営業益 30,804 (▲2.3%)
 経常益 27,525 (+10.8%)
 当期益 13,325 (+48.8%)
〔通期業績予想〕
 売上高 1,200,000 (+4.6%)
 営業益 70,000 (▲5.0%)
 経常益 60,000 (▲7.3%)
 当期益 28,000 (+12.4%)
 アジア需要の取り込み、素材加工一体型ビジネス、研究開発型ビジネスの拡大など、事業構造の転換を図る一方、既存事業では固定費を中心としたコスト削減を実施した。各製品の販売概況は以下の通り。
○板紙…段ボール原紙は春先からの天候不順により青果物向けが減少したが、工業製品・飲料関係の出荷が堅調だったため前年並み。白板紙は高板・特板が若干増加したが、コート白ボールは微減。
○包装用紙…国内・輸出ともに景気回復傾向による需要回復で増加。
○一般洋紙…新聞用紙は新聞の部数・ページ数減により減少し、輸出も減少。印刷用紙は出版および商業印刷などの需要減により、塗工紙を中心に低調。輸出は、中国で南通プロジェクトのプレセールを実施したため増加。
○雑種紙…国内・輸出ともに微増。
○段ボール製品…猛暑や電機関係の需要回復などにより飲料・電機向けが増加したが、青果物向けが減少したため全体では微増。
○その他(家庭用品・紙器・粘着紙ほか)…家庭紙はティシュ、トイレットペーパーとも減少。紙おむつは、ベビー用はパンツ型が増加し、テープ型が減少。大人用は尿パッドが減少した。
●日本製紙グループ本社
〔第2四半期業績〕
 売上高 551,450 (+4.7%)
 営業益 16,839 (▲9.5%)
 経常益 14,243 (▲19.9%)
 当期益 6,329 (▲19.3%)
〔通期業績予想〕
 売上高 1,120,000 (+2.3%)
 営業益 35,000 (▲18.9%)
 経常益 30,000 (▲20.1%)
 当期益 15,000 (▲50.1%)
 主な事業別の状況は以下の通り。
○紙パルプ…売上高4,463億9,300万円(前年同期比+6.4%)、営業利益115億4,100万円(同▲24.8%)。洋紙のうち、新聞用紙の販売量は新聞のページ減や部数減が継続したため前年割れ。一般洋紙も塗工紙を中心に低調で、国内販売量は前年を下回った。板紙は、猛暑による飲料関係の需要増もあり、段ボール原紙などの国内販売量は前年を上回った。ティシュ、トイレットペーパーなど家庭紙の販売量は前年並み。
○紙関連…売上高467億3,600万円(同+5.1%)、営業利益40億1,800万円(同+111.5%)。液体用紙容器の販売量は猛暑の影響で前年比プラス。化成品も溶解パルプや液晶材料が順調だった。
○木材・建材・土木建設関連事業…売上高266億6,900万円(同+5.1%)、営業利益5億1,300万円。
○その他…売上高316億5,100万円(同▲15.6%)、営業利益7億6,500万円(同▲49.8%)。
●レンゴー
〔第2四半期業績〕
 売上高 240,700 (+7.1%)
 営業益 17,169 (+2.2%)
 経常益 16,413 (+4.6%)
 当期益 8,025 (▲7.4%)
〔通期業績予想〕
 売上高 478,000 (+4.5%)
 営業益 31,500 (▲6.6%)
 経常益 30,000 (▲4.4%)
 当期益 16,000 (▲5.8%)
 全事業で製品価格体系の安定とコスト削減、生産性・品質の向上に取り組んだ。なお、当期で環境対策関連費用11億1,000万円を特損計上している。事業別概況は次の通り。
○板紙・紙加工関連…売上高1,834億9,900万円、営業利益153億8,300万円。猛暑効果による需要増、連結子会社の増加、コスト削減と生産性の向上により増収増益。
○軟包装関連…売上高276億3,300万円、営業利益7億2,800万円。増収となったが原料価格の上昇などにより減益。
○重包装関連…売上高123億6,200万円、営業利益6億円。前年の2Qから連結に加わった日本マタイの業績が寄与し大幅な増収増益。
○海外関連…売上高73億4,800万円、営業利益6億円。日本マタイグループの海外子会社の業績が寄与し大幅増収増益。
●大王製紙
〔第2四半期業績〕
 売上高 199,491 (▲4.7%)
 営業益 7,381 (▲34.2%)
 経常益 3,406 (▲50.9%)
 当期益 ▲4,561 ( - )
〔通期業績予想〕
 売上高 417,000 (▲1.4%)
 営業益 17,000 (▲25.4%)
 経常益 10,000 (▲27.8%)
 当期益 500 (▲67.8%)
 高付加価値商品の開発・拡販と生産効率の向上、変動費・固定費の削減を進め、収益力の強化を図った。主な品種別の販売状況は以下の通り。
 新聞用紙は、販売量は前年並だったが金額は前年を下回った。印刷用紙は、チラシ・カタログなどの需要減、広告媒体の多様化により、数量・金額ともに前年割れ。段ボールは、天候不順による需要減少の影響を受ける一方、猛暑の影響で飲料・冷菓関係が増加し、数量は前年を上回った。しかし価格下落の影響で金額は前年並み。家庭紙はペーパータオルが堅調だったものの、昨年からの価格下落で数量・金額ともに前年を下回った。紙おむつはベビー用・大人用いずれも数量・金額ともに前年比プラス。
●三菱製紙
〔第2四半期業績〕
 売上高 106,657 (▲1.5%)
 営業益 1,856 (+53.9%)
 経常益 860 (+254.6%)
 当期益 ▲924 ( - )
〔通期業績予想〕
 売上高 218,000 (▲0.8%)
 営業益 6,000 (+41.1%)
 経常益 4,000 (+50.4%)
 当期益 700 ( - )
 徹底したコスト低減、効率生産体制の構築、高付加価値化の推進を図り、その一環として高砂工場の抄紙機1台を休止した。最終損益の赤字は、投資有価証券売却に伴う特別損失計上などによる。セグメント別の業績は次の通り。
○紙・パルプ…売上高894億3,100万円。営業利益15億2,000万円。印刷用紙は商印向けを中心に緩やかに需要回復したものの、輸入紙の影響などから市況は弱含みで推移し、販売金額は減少。情報用紙も需要は微増だが販売金額は減少。欧州子会社は、需要に一定の回復が見られたこと、ユーロ安による輸出競争力の向上などから販売数量・金額とも増加した。市販パルプは販売数量・金額とも増加。
○イメージング&ディベロップメント…売上高246億7,200万円、営業利益1億3,000万円。インクジェット用紙は新製品投入などにより海外を中心に販売数量・金額とも大幅増。写真用原紙・印画紙は世界的な需要減により数量・金額ともに減少した。
 

株式会社 紙業タイムス社 「Future 11/22号」より

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