国立国会図書館は12月1~2日、国立国会図書館東京本館・新館講堂で、「国民読書年記念国際シンポジウム」を開催する。参加無料。
シンポジウムのテーマは、「本を読むという文化~デジタル時代における展開創造性とアクセスを育む手段としての著作権」。何世紀にもわたって育まれてきた読書や本の文化は、このデジタル時代に終止符を打つのかこの問題に取り組むためシンポジウムでは、図書館、著者、出版者がどのように“読む文化”を育んでいけるかを考える。
1日目に国立国会図書館長の長尾真氏、2日目に小説家のリービ英雄氏の基調講演が予定されている。講演の内容は次の通り。
<12月1日>
▽基調講演:長尾真氏(国立国会図書館長)…①著作権および関連する権利の保護のための国際的な法的枠組み ②社会における著作権の重要性 ③著作物へのアクセス確保
<12月2日>
▽基調講演(同時通訳付):リービ英雄氏(小説家、法政大学国際文化学部教授)…①リテラシー、出版、図書館と読書 ②デジタル化 ③特別なニーズのある人々および印刷物を読むことに障害がある人々のアクセス方法 ⑦著作物へのアクセシビリティを強化するための連携協力(パネルディスカッション)
参加希望者は所定の申込用紙に必要事項を記入し、ホームページ(http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/sympo1201.html)から、もしくはFAXで申し込む。定員200名(先着順)。問い合わせは国立国会図書館総務部支部図書館・協力課協力係(電03-3581-2331)。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 11/22号」より