一般社団法人more trees(モア・トゥリーズ)はこのほど、木質ペレット推進協議会および新潟市との間で、森林づくりに関するパートナーシップ協定を締結した。3者で木質エネルギーの普及や森林整備を促進し、カーボンオフセットの連携を進める。
more treesの設立は2007年7月。「もっと木を」という呼びかけのもと、音楽家の坂本龍一氏を中心に細野晴臣氏、高橋幸宏氏、中沢新一氏、桑原茂一氏が発起人となり、100人以上の賛同人を得て設立された。日本では間伐を、世界の熱帯地域や砂漠では植林を進め、多くの森林再生プロジェクトに取り組んでいる。また企業や一般向けに、CO2を相殺する「カーボンオフセットサービス」も展開、09年からは間伐材を使ってオリジナル製品の開発も始めた。
一方、木質ペレット推進協議会は化石燃料に替わる燃料として、地域の未利用材(林地残材)を活用した木質固形燃料“ペレット”の普及に努めている。パートナーシップ協定の対象地域となった「にいつ丘陵(新潟市秋葉区)」は、明治から大正にかけて日本一の産油量を誇った「石油の里」。3者による協定は、これを「木質エネルギーの里」に変えていく、“代替エネルギープロジェクト”という意味合いも持つ。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 12/13号」より