日本新聞協会はこのほど、元日新聞広告調査の結果を発表した。 それによると、11年元日付の新聞広告で最も注目度が高かったのは、パナソニックの企業広告「環境革新企業」(全15段カラー)で、以下、サントリーのザ・プレミアムモルツ(同)、トヨタ自動車の企業広告(同)が続いた。
調査は1月1~4日、全国の15~69歳の男女を対象にインターネットを使って実施し、4,020人から回答を得た。広告委員会加盟64紙の元日付(別刷りを含む)に掲載されたすべての広告から「目を引いた・気になった」広告を五つまで選んでもらい、最も回答が多かった広告を「正月広告注目度No.1」とした。パナソニックは広告主別の集計でも1位となった。
また、正月の新聞の読み方について尋ねたところ、「のんびりした気分で読む」(75.4%)、「読むのが楽しみだ」(64.2%)との回答が多かった。元日の新聞広告については「企業姿勢や考え方が伝わってくる」(62.1%)、「初売り広告情報を楽しみにしている」(56.4%)などの声が寄せられた。
なお新聞協会は今後、脳科学の見地からも今回の正月広告を調査する予定で、脳波測定に目の動きを測るアイトラッキングを組み合わせて「新聞広告の読まれ方」を分析する予定。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 2/21号」より