日本製紙グループではこのほど、清水町立西小学校が実施する「日本の桜の郷づくり」の植樹活動に、日本製紙が育成した国立遺伝学研究所の桜の苗木を提供した。
日本製紙は2006年から、容器内挿し木技術を活用し、国立遺伝学研究所(静岡県三島市)が保有する、由緒ある桜や珍しい桜260種類の後継木育成に取り組んできた。その活動を通じて、静岡県が進める「日本の桜の郷づくり」の植樹活動にも協力しており、今回の苗木提供もその一つ。
「日本の桜の郷づくり」は、静岡県が策定した「桜で彩る富士の景観づくり構想」の一環として進められているもので、日本製紙が育成した国立遺伝学研究所の桜の苗木が、植樹活動に提供されている。最初の植樹は09年3月の4品種で、同年11月にも41品種を提供、県内20ヵ所以上で植栽された。今回の苗木は二期咲きの「小葉桜」で、花色は白または淡白紅色。3月中旬~4月上旬と9月下旬~12月の年2回開花し、 別名は十月桜、冬桜とも言われる。なお日本製紙の容器内挿し木技術は、桜だけでなく、絶滅危惧種の植物などを増やすことにも成功している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 3/28号」より