苛性ソーダや過酸化水素などを製造する㈱ADEKAは4月8日、東日本大震災の影響について次の通り発表した。
○鹿島工場(茨城県神栖市)…点検確認を終え、復旧作業に取り組んでいる。バースや水道などのインフラが損傷しているため、通常通りの入荷・生産は困難だが、一部化学品の生産を再開した。
○鹿島工場西製造所(茨城県神栖市)…復旧作業を終え生産を再開している。一部製品については水道寸断などのため生産を縮小。
○千葉工場(千葉県袖ケ浦市)…通常通り操業中。
○富士工場(静岡県富士市)…計画停電の影響により運転を見合わせていたが、工場内のコージェネレーションシステム発電設備での操業対応工事を実施し、連続して安定的に電力が供給できる体制を構築できた。現在、試運転中で、安定操業の確認ができ次第、電力量相応の生産を開始する。
○相馬工場(福島県相馬市)…生産停止中。被災状況の点検確認を終え、被害の大きい電気設備を中心に復旧工事に着手した。
○仙台営業所(宮城県仙台市)…本社で営業対応していたが、同営業所を再開した。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 5/9号」より