日本製紙は、東日本大震災で被災した石巻工場、岩沼工場、勿来工場の復旧状況について、次の通り発表した(4月21日付)。
○石巻工場(宮城県石巻市)…津波で流入した土砂や瓦礫の撤去作業を、他工場からの人的応援も得て順次進めている。作業が進展したら設備の被害状況を精査し、操業再開までの具体的な計画を策定する予定。
○岩沼工場(宮城県岩沼市)…4月11日に新聞用紙マシン1台の操業を再開した。4月24日には2台目の新聞用紙生産設備を稼働する。残る2台についても5月中に稼働し、完全復旧する見込み。
○勿来工場(福島県いわき市)…4月5日に塗工機1台の稼働を再開し、続いて2台の塗工機を立ち上げた。しかし、4月11~12日に連続して発生した強い余震で建屋が損傷を受けたため、全設備の操業を一時停止した。余震の状況にもよるが、現段階では4月末から順次再稼働できる見込み。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 5/16号」より