大王製紙は7~9月の3ヵ月間、三島工場で自家発電した電力の一部を、四国電力に供給する。供給電力は、省エネルギー効果のほか、生産設備の定期修理時など、構内での電力使用量が減少した際の余剰電力を使う。
三島工場は、パルプ製造時に発生する黒液をはじめ、木屑・バーク(木の皮)などのバイオマス燃料や廃棄物由来燃料および石炭を使って、自社で使用する電力を賄ってきた。自家発電設備のフル稼働時には、最大2万kw程度の余剰電力が発生している。原発事故で電力不足が懸念される中、社内での節電などと並行して、この余剰電力を役立てる方法はないかと検討した結果、四国電力への電力供給を決めたもの。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 7/18号」より