三菱製紙は、東日本大震災で被災した八戸工場と消費地倉庫の紙製品を、古紙として再利用することを決めた。
八戸工場では、海水の浸水や荷崩れにより紙製品としては販売できないものが大量に発生しており、また消費地倉庫でも、荷崩れで同様の状況となっている。そこで、日本製紙連合会および経済産業省と相談の上、再利用することにしたもの。八戸工場の古紙パルプ生産プラントで使い、2012年度中の完了を目途に進めていく。
震災紙製品は、古紙パルプの原料としてグリーン購入法の基準を満たしており、またFSC森林認証制度では時限的特例として、震災で被害を受けた紙製品をプレコンシューマー古紙に区分して再利用することを認めている。八戸工場で生産するグリーン購入法適合商品やFSC森林認証紙に配合する古紙については、この規格に従って運用し来年度の年次監査で認証を受ける予定。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 7/18号」より