北越紀州製紙は、関連会社「丸大紙業」の全株式を取得し、7月4日付で完全子会社化した。
北越紀州製紙はかねて、需要の縮小や輸入紙の増大で様変わりする市場環境への即応体制を整えるため、系列販売代理店の事業集約に向けて準備を進めてきた。今年4月には完全子会社の北越紀州販売を設立し、手始めとして丸大紙業と田村洋紙店の事業を引き継ぐことを決めている。両社との間では基本合意書も交わした。
今回の丸大紙業の完全子会社化も、そのプロセスの一つだが、事業統合の詳細は日程も含めてまだ決まっておらず、北越紀州製紙では「決定次第、公表する」としている。
<丸大紙業の概要>
〔所在地〕東京都千代田区神田錦町3-3
〔代表者〕金丸一朗代取社長
〔事業内容〕紙、板紙、パルプ、加工品の販売
〔資本金〕1億6,200万円
〔設立〕1937年12月27日
〔直近の業績〕売上高402億5,900万円、営業利益3億3,300万円、経常利益3億1,600万円、当期純利益 1億2,600万円(10年10月期)
株式会社 紙業タイムス社 「Future 7/25号」より