東日本大震災で被災した八戸工場は、5月から6月にかけて復旧した抄紙機3台(白板紙1台、印刷・情報用紙2台)とコーター1台に続き、7月19日から抄紙機とコーター各1台の操業を再開した。
再稼働したのは塗工印刷用原紙の大型抄紙機とコーター。これにより同工場の生産量は震災前の約55%まで戻った。 今後の復旧については、下期に再開予定だった抄紙機の一部が前倒しして8月下旬に生産を再開できる見通しとなったため、9月末までには上記設備も含めて抄紙機6台、コーター3台の復旧が完了する見込み。これで同工場の生産量は震災前の約90%、月産6万2,000tまで回復し、主力製品の生産体制が整う。 また同社では、カッターやワインダーなどについて仕上設備の効率化投資の検討も進めており、「一層の合理化に取り組んでく」としている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 8/15号」より