日本製紙グループ本社はこのほど、グループ社員による震災被災地でのボランティア活動を支援するため、東京と被災地を結ぶボランティア・バスの運行を開始した。
今回の震災で日本製紙の東北3工場が大きな被害を受けた同社グループでは、従業員の救援と並行して物資支援や総額1億円の義援金拠出を行ってきた。しかし、被害の甚大な太平洋沿岸地域は、震災後4ヵ月以上経った現在も復旧・復興活動が続いており、多くの人手を必要としている。グループ社員の中には被災地へ直接赴き復興作業に携わりたいという人も多く、そうしたことから同社は東京-石巻間のボランティア・バスの運行を決めたもの。
第1回目は7月30日に日本製紙の石巻工場がある宮城県石巻市に向けて出発。グループ社員36名が石巻市鹿妻地区で宅地脇の側溝の泥かき出し作業などを行った。なお同社では、今後も社員によるボランティア活動を支援していきたいとしている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 8/15号」より