王子製紙は9月29日付で、ブラジルの感熱紙・ノーカーボン紙製造販売会社「ピラシカバ インダストリア デ パペイス エスペシアイス イ パルティシィパソニス㈲」(2011年9月1日設立)を子会社化した。
同社は、王子製紙が1989年から感熱紙、ノーカーボン紙の技術供与を継続しているフィブリアセルロース社(=フィブリア社)の100%子会社で、フィブリア社の感熱紙、ノーカーボン紙などの製造販売拠点。王子製紙はフィブリア社から、その持分100%を取得し、子会社化したもの。取得価額は約240億円。これにより王子製紙グループのイメージングメディア事業は、日本、アジア(中国・上海、タイ)、北米(米・マサチューセッツ州)、欧州(ドイツ)に 続き、南米での拠点を得たことになる。
なお持分取得後、「ピラシカバ インダストリア」の社名は「王子 パペイス エスペシアイス㈲」に変更の予定。
<王子 パペイス エスペシアイスの概要>
○所在地…ブラジル・サンパウロ州ピラシカバ市
○主な生産品…感熱紙、ノーカーボン紙ほか
○主な設備…抄紙機、塗工機
○生産量…約12万t(2010年実績)
株式会社 紙業タイムス社 「Future 10/10号」より