岐阜県の印刷会社、サンメッセはこのほど、 「出版・商業印刷物(中間財)」でカーボンフットプリント(CFP)マークの使用許諾を取得した。「出版・商業印刷物(中間財)」での取得は、東海地区では初めて。
CFPとは、商品やサービスの原材料調達、生産、流通から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスをCO2に換算し、その排出量をマーク表示する仕組み。日本では経済産業省が中心となり、2009年度から「CFP制度試行事業」として運用している。各事業者が商品・サービスごとの排出量を「商品種別算定基準」に基づいて算定し、その結果の検証を受けた後、CFPマークを表示できる。許諾商品は現在のところ、食品、文具、オフィス家具、衣料品、生花など340種。今後、ISO化も検討されている。
サンメッセが取得したのは宣伝広告用の2つ折パンフレット(A4版)で、CFP算定結果は5,000部当たり425kg。この数値にユーザーの流通、使用・維持管理、廃棄・リサイクル情報を追加すれば、パンフレットにCFPマークを掲載できる。同社では、ユーザーが使用する印刷物のCFP値を提供するサービスのほか、要望に応じて算出支援を行っていく考え。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 11/7号」より