物流分野から排出されるCO2の削減に向けて、荷主企業や物流事業者などで構成するグリーン物流パートナーシップ会議（世話人＝杉山武彦成城大学教授）の第10回会議が12月13日、都内で開催され2011年度の優良事業者表彰やパネルディスカッションが行われた。
　同会議は、荷主企業と物流事業者が互いにパートナーシップを持ち、協働して物流を効率化することにより物流部門からのCO2排出量削減を図ろうと、05年から活動を始めた。会員は企業、団体、個人など現在3,200以上に及ぶ。
　11年度の国土交通大臣表彰は、札幌市中央卸売市場の卸売業者や運送事業者と行政による物流構築を評価して土屋運輸、札幌市水産物卸売協同組合に贈られた。また経済産業大臣表彰は、新聞配送網を活用した低公害車による共同配送を確立した朝日新聞社、朝日産業、パナソニック、パナソニックロジスティクスが受賞した。
　経済産業省商務流通審議官表彰は、持続可能な環境負荷削減の取組みとして関西スーパーマーケット、関西スーパー物流、ロジスティクス・ネットワーク、伊藤忠食品の各社。これらの優良事業者には来賓の前田武志国土交通大臣、柳澤光美経済産業大臣政務官、豊永厚志経産省商務流通審議官からそれぞれ表彰状が贈られた。
　このあと優良事業者の事例紹介、また物流問題の専門家と表彰受賞関係者によってグリーン物流パートナーシップを成功させるためのパネルディスカッションが行われた。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future　1/16号」より