大王製紙は1月14日開催の取締役会で、子会社の異動による連結範囲の変更を決議した。同社の連結対象子会社は昨年末時点で37社あるが、前記の通り元会長への貸付問題を精査する過程で、その一部については財務諸表に規定する「自己（大王製紙）の意思と同一内容の議決権を行使すると認められる者」および「自己の意思と同一内容の議決権を行使することに同意している者」には該当しないと判断、24社を連結子会社から持分法適用関連会社に変更し、4社を連結対象から外した。変更内容は次の通り。
＜連結子会社から持分法適用関連会社へ異動＝24社＞いわき大王製紙㈱、大成製紙㈱、大日製紙㈱、丸菱ペーパーテック㈱、ハリマペーパーテック㈱、大宮製紙㈱、ダイオーペーパーコンバーティング㈱、エリエールペーパーテック㈱、赤平製紙㈱、近江大王製紙パッケージ㈱、関西大王製紙パッケージ㈱、東海大王製紙パッケージ㈱、大王製紙デザインパッケージ㈱、中国大王製紙パッケージ㈱、阪神大王製紙パッケージ㈱、ダイオーペーパーテック㈱、エリエールテクセル㈱、エリエール印刷㈱、大阪紙販売㈱、中国紙販売㈱、大建紙販売㈱、四国紙販売㈱、ダイオーメンテナンス㈱、大王紙運輸㈱
＜連結から外れる会社＝4社＞中部大王製紙パッケージ㈱、九州大王製紙パッケージ㈱、富士ペーパーサプライ ㈱、ダイオーエンジニアリング㈱
＜引き続き連結子会社にとどまる会社＝9社＞大津板紙㈱、大王製紙パッケージ㈱、末広印刷㈱、コンピュータ印刷㈱、 ㈱美幸堂、東京紙パルプ交易㈱、東京紙パルプインターナショナル㈱、エリエールハワイINC、フォレスタル・アンチレLTDA
　なお今回、持分法適用関連会社へ異動したり連結から外れた会社についても、創業家一族との間で株式の買取交渉を継続していることから、その進展によっては再び連結範囲が変更される可能性がある。また、これら子会社の異動に伴う12年3月期業績への影響につては現在算定中としている。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future　2/6号」より