既報のように、大王製紙はコーポレート・ガバナンスを改善するため創業家一族との間で、かつて同社の連結子会社だった企業の株式について、買取り含む資本関係の整理に向けた交渉を進めている。去る2月3日、その交渉状況を踏まえた子会社の異動が次の通り発表された。
<持分法適用関連会社から連結子会社へ異動=8社>いわき大王製紙 ㈱、大津板紙 ㈱、大日製紙 ㈱、関西大王製紙パッケージ ㈱、東海大王製紙パッケージ ㈱、ダイオーペーパーテック ㈱、エリエール印刷 ㈱、中国紙販売 ㈱
<連結外から連結子会社へ異動=2社>中部大王製紙パッケージ ㈱、九州大王製紙パッケージ ㈱
<持分法適用関連会社の子会社から連結子会社へ異動=1社>ハリマペーパーテック ㈱
<連結外から持分法適用関連会社へ異動=2社>ダイオーエンジニアリング ㈱、大王紙運輸 ㈱
この異動により、2012年3月期第4四半期における大王製紙の連結範囲は連結子会社19社、持分法適用関連会社17社、連結外1社となる。なお同社は今後も「引き続き創業家一族に対し、以前に連結子会社だった会社株式の譲渡を要請していく」としている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 2/20号」より