王子製紙グループは、王子板紙富士工場の8号抄紙機(中芯原紙)と、王子製紙富士工場のN-1号抄紙機(塗工紙・微塗工紙)を、4月末で停止する。
同社グループは、需要構造の変化に合わせた生産体制を構築するため、競争力の乏しい設備を逐次停止しており、今回の停止もその一環。一方、板紙事業では段ボール原紙の軽量化ニーズに対応するため、中芯原紙塗工設備の導入を順次実施していく。
今回の設備停止によるコスト削減額は年間約50億円。当期で構造改善費用を特別損失として計上することになるが、その影響金額は現在算定中(11月発表の業績予想にはすでに概算で織り込み済)。
<停止設備の概要>
○王子板紙富士工場8号抄紙機…▽主要生産品種:中芯原紙▽生産能力:日産460t、年産13万5,000t
○王子製紙富士工場N-1号抄紙機…▽主要生産品種:塗工紙・微塗工紙▽生産能力:日産350t、年産12万t
株式会社 紙業タイムス社 「Future 2/13号」より