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紙の業界ニュース

2012/02/23

=決算=

=紙パの第3四半期=
 前号の王子製紙、レンゴーに続き、紙パ企業の第3四半期決算(2011年4~12月)を紹介する。北越紀州製紙のように例外的に増収増益の企業もあるが、全体的な傾向は2Qと変わらず、洋紙の不振と原燃料高を反映する決算となった。以下、連結ベース、単位100万円、カッコ内は前年同期比。
●日本製紙グループ本社
〔第3四半期業績〕
 売上高 779,392 (▲6.6%)
 営業益 24,615 (▲6.6%)
 経常益 ▲3,420 ( - )
 当期益 ▲39,830 ( - )
〔通期業績予想〕
 売上高 1,055,000 (▲4.1%)
 営業益 35,000 (▲1.7%)
 経常益 5,000 (▲84.2%)
 当期益 ▲44,000 ( - )
 一般洋紙を中心に販売量が落ち込み、原燃料高も収益を圧迫する中、コストダウンに取り組むと同時に価格修正も行った。生産設備の停機など抜本的な構造転換も進めており、それに伴い事業構造改革費用として特別損失を計上している。3Q単期では固定資産の減損損失や特別退職金など49億4,100万円を計上、4~12月累計の事業構造改革費用は233億2,600万円に上る。
 品種別の販売状況については、新聞用紙は震災の影響もあって販売量は前年を下回ったが、下期には広告需要の下げ止まりなど回復の兆しも見られるようになった。一般洋紙は、震災による需要減少や円高に伴う輸入紙流入もあり前年割れ。一方、段ボール原紙・白板紙は、加工食品関連が堅調に推移したことや、被災地への支援物資の搬送需要もあり前年比プラス。 家庭紙は価格優先の販売を継続した結果、販売量は前年割れ。液体用紙容器も、飲料メーカーの工場設備被災などにより前年割れ。通期予想については、昨年11月に発表した前回予想から変更なし。
●北越紀州製紙
〔第3四半期業績〕
 売上高 173,558 (+6.3%)
 営業益 7,552 (+13.7%)
 経常益 9,821 (+24.5%)
 当期益 9,755 (+106.9%)
〔通期業績予想〕
 売上高 233,000 (+7.4%)
 営業益 13,000 (+48.7%)
 経常益 15,500 (+50.7%)
 当期益 13,000 (+139.3%)
 印刷・情報用紙などの国内需要は低迷しているが、震災に伴う製紙業界全体の供給不足に対応した結果、増収となった。損益面は、原燃料価格の高騰に対応するため価格修正を実施したのに加え、コストダウン効果や販売量の増加もあって増益となった。また、紀州製紙の吸収合併に伴い税効果適用後の税金費用が軽減したことなどにより、当期純利益は大幅増益。通期予想は、上方修正した11月の前回予想から変更なし。
●リンテック
〔第3四半期業績〕
 売上高 151,657 (▲4.6%)
 営業益 11,662 (▲30.5%)
 経常益 11,162 (▲29.5%)
 当期益 6,982 (▲36.1%)
〔通期業績予想〕
 売上高 200,000 (▲6.0%)
 営業益 14,000 (▲33.0%)
 経常益 13,500 (▲30.8%)
 当期益 9,400 (▲31.0%)
 印刷用粘着製品の売上高は、アジア地域では前期並みだったが、国内は粘着紙・フィルムとも減少したため前年同期比微減。太陽電池用バックシートは欧州の需要が大きく落ち込んで大幅減、自動車関連製品や工業用粘着製品も震災やタイの洪水の影響を受けて減収、ウインドーフィルムはガラス飛散防止対策や節電対策の需要増により伸長した。洋紙・加工材関連は全般的に低迷し、前年割れとなった。電子・光学関連もスマートフォン向けなど一部堅調な製品はあったが、全体では大きく減収。
 通期予想は、売上高と利益の全段階で下方修正した11月の前回予想から変更なし。
●三菱製紙
〔第3四半期業績〕
 売上高 142,039 (▲11.4%)
 営業益 ▲13 ( - )
 経常益 ▲882 ( - )
 当期益 ▲3,723 ( - )
〔通期業績予想〕
 売上高 200,000 (▲5.1%)
 営業益 2,500 (▲28.1%)
 経常益 500 (▲76.4%)
 当期益 0 ( - )
 震災の影響と急激な円高により、厳しいまま推移した。八戸工場被災による操業度低下の影響が大きく、印刷・情報用紙は販売量・金額ともに大幅に減少。一方、写真用原紙・印画紙は新興国を中心に拡販に努めた結果、販売量・金額ともに増加した。機能材料は海外向け拡販や新商品の市場投入により、販売金額が増加、インクジェット用紙は震災や円高の影響により販売量・金額ともに減少した。損益は、固定費削減などのコストダウン効果はあったものの、震災の影響による紙の販売減や災害損失の計上が大きく響いて、全段階で赤字化した。
 通期予想は、昨秋に興人からKJ特殊紙㈱の全株式を取得したことに伴い修正している。営業利益と経常利益は、貸倒引当金の追加繰入などにより前回予想を下回る見込みだが、当期純利益は負ののれん発生益8億4,100万円の計上や、繰延税金資産の計上に伴う法人税等調整額の減少などにより上方修正している。売上高は変更なし。
●中越パルプ工業
〔第3四半期業績〕
 売上高 76,633 (▲0.5%)
 営業益 2,662 (+93.9%)
 経常益 2,559 (+149.3%)
 当期益 1,031 (+160.1%)
〔通期業績予想〕
 売上高 100,000 (▲3.7%)
 営業益 2,800 (+31.6%)
 経常益 2,500 (+47.2%)
 当期益 1,100 (+246.8%)
 各品種の販売状況は次の通り。新聞用紙は広告出稿減などにより数量・金額ともに減少。印刷情報用紙は内需の低迷、円高に伴う輸入紙シフトなどにより数量・金額ともに減少。包装用紙は、内需が減少したもののアジア向け輸出の増加などにより、数量・金額ともに増加。壁紙・カップ用原紙・板紙は、需要回復の兆しはないが拡販に努めた結果、横バイで推移。通期予想は11月の前回予想から変更なし。
●特種東海製紙
〔第3四半期業績〕
 売上高 58,294 (▲3.2%)
 営業益 2,685 (▲24.5%)
 経常益 2,768 (▲22.0%)
 当期益 ▲1,442 ( - )
〔通期業績予想〕
 売上高 80,000 (+0.8%)
 営業益 3,100 (▲19.3%)
 経常益 3,000 (▲20.0%)
 当期益 ▲1,400 ( - )
 第二次中計(4頁詳報)に基づいた基盤事業強化策を進めており、3Qはそれに伴う特別損失を計上した。一つは資産のグルーピング単位の見直しに伴う減損で、グル ーピング単位を「主として管理会計上の事業所」から、「主として管理会計上の製品群」にした結果、島田工場の一部製品群について減損損失 29億2,600万円を計上。 また保有資産についても、不要資産を除却したことにより、固定資産除却損7億8,500万円を計上した。事業別の業績については、産業素材事業は主力の段原紙が飲料関連で堅調だったが原燃料高により減益。クラフト紙も米麦向け需要が堅調ながら同様の傾向。特殊素材事業は、特殊機能紙が販売量・金額ともに前年割れとなったが、特殊印刷用紙は2Qに比べ減少傾向が鈍化。特に高級印刷紙に需要回復が認められた。生活商品事業はペーパータオル・トイレットペーパーともに販売量・金額が前年割れ。通期予想は、前述の特損発生に伴い最終損益を下方修正している。

 
株式会社 紙業タイムス社 「Future 2/27号」より
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