日本印刷技術協会(JAGAT、浅野健会長)は去る2月8日~10日に都内で、恒例の大型イベント「page2012」を開催。幅広く印刷に関連するメーカーなど124社が出展し、出版関連などメディア業界を中心に3日間で6万6,000人が来場。熱心な商談や情報収集を進めていた。
同展は今回で25回目。前回までは「PAGE」と大文字で表記していたが、当初の小文字に戻した。浅野会長はその理由を案内書の中で、原点回帰の意味とともに、マス(大量生産)から多品種小ロット、多様化の時代への生産対応を踏まえたとしている。また郡司秀明・研究調査部長はコンセプト説明の中で、価値観の大変革が訪れるということを言外に込めたかったとしている。
テーマも「ePowerで新領域へ」とし、小ロットへの対応としてePower(デジタルの力)を最大限に生かしていくことを掲げた。したがって各社の出展品目にもデジタル化、コンピューター化の技術進歩が一段と感じられ、印刷システムの場にクラウドを取り入れるなど斬新な提案が目立った。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 3/5号」より