富士ゼロックスは6月、「調達先に対する環境・健康・安全に関する調達規程」を改定し、富士ゼロックスが調達、使用、販売する用紙の調達先企業に対する取引基準を新たに追加した。これまでの規程では「調達する用紙自体に対する基準」しかなかったが、今回の改定では一歩踏み込み、「CSRの観点を重視した操業を求める取引基準」を加えた。改定のポイントは以下の通り。
(1)次の3基準を満たした企業からのみ用紙を調達する。3基準の概要は、①操業する国・地域の法令を順守するだけでなく、保護価値の高い森林の保護や森林生態系に配慮した操業を行っていること ②周辺住民の生活権や居住権が守られ、また住民の権利に重大な影響を与える可能性がある場合は住民と十分な対話を行っていること ③労働者の人権が守られていること、公正な取引が慣習的に行われていること、反社会的勢力や団体との関係を断っていること。
(2)用紙調達に関連する部門で構成する「用紙調達委員会」を設け、調達先企業が取引基準を満たしているかどうかを定期的にレビュー・確認する。
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/16号」より