コクヨおよびザ・パック、ダイナパックは、2012年12月期の第2四半期業績(12年1~6月)を次記の通り発表した(連結、単位100万円、カッコ内は前年同期比)。
●コクヨ
〔第2四半期業績〕
売上高 145,283 (+5.1%)
営業益 6,752 (+22.5%)
経常益 7,235 (+25.0%)
当期益 3,211 (+46.7%)
〔通期業績予想〕
売上高 274,000 (+5.4%)
営業益 5,000 (+22.8%)
経常益 5,500 (+34.2%)
当期益 2,700 ( - )
縮小傾向の国内市場では細かな顧客ニーズを反映した商品・サービスによって需要喚起を図り、一方海外市場では、中国、インド、ベトナムで生産設備の増強や現地ニーズに合わせた商品開発、営業網開拓を推進するため先行投資を行い、バリューチェーンの構築を進めている。その結果2Qは増収増益を記録した。増収には、新たに4社を連結化したことや、オフィス通販カウネットの業績伸長が寄与しているが、新規連結の4社を除いても1.5%の増収を維持。利益面でも、原材料価格の高騰を経費削減とコストダウンで吸収し、また四半期純利益も、固定資産売却損7億円などを特損計上したが増益となった。
●ザ・パック
〔第2四半期業績〕
売上高 38,987 (+3.4%)
営業益 1,904 (▲13.5%)
経常益 2,019 (▲10.9%)
当期益 1,124 (▲3.9%)
〔通期業績予想〕
売上高 85,000 (+3.0%)
営業益 5,550 (+5.4%)
経常益 5,700 (+5.0%)
当期益 3,200 (+19.4%)
全売上高の6割弱を占める紙加工品事業のうち、主力の紙袋の売上げが全体的に堅調で前年同期を上回り、紙器も食品業界その他の新規開拓や深耕の成果が結実して増収。段ボールも、メインの家電業界不振の影響はあるものの、新規市場開拓の成果が上がり増収となった。印刷のみが後半やや受注が減少して減収だった。これらの結果、紙加工品事業は増収となったが、営業利益は東京工場の稼働に伴う減価償却費の増加などにより、前年同期を大きく下回った。
●ダイナパック
〔第2四半期業績〕
売上高 22,206 (+1.0%)
営業益 560 (▲14.4%)
経常益 788 (+1.4%)
当期益 364 (+31.4%)
〔通期業績予想〕
売上高 47,500 (+4.5%)
営業益 1,300 (+5.7%)
経常益 1,600 (+16.5%)
当期益 1,100 (+2.8%)
食料品分野を中心に、業界水準を上回る販売量の伸びを確保したが、段ボール製品の薄物化・軽量化の影響から販売単価は前年を下回った。昨秋以降、主原材料価格が上昇したため、製品価格の改定に取り組みつつ生産性アップと歩留まり向上によるコスト削減に努めた。海外については、需要が旺盛なベトナムで設備増強に取り組んでいる。