レンゴーは今年も、南極観測船「しらせ」に物資輸送用段ボールを提供する。
南極地域観測隊は、オゾンホールの発見やCO2のモニタリングによる温室効果ガスの分析など、地球環境に関わる数多くの研究を行っている。また、氷床コアの解析による過去数十万年にわたる気候変動メカニズムや、隕石採集を通じた太陽系46億年の歴史の解明など、数多くの実績を重ねてきた。今年で第54次となる南極観測隊は、隊員65名と同行者約30名で編成され、昭和基地周辺で活動する本隊は11月25日に成田から空路出発し、豪州フリーマントルで先行する南極観測船「しらせ」に乗船後、昭和基地へと向かう。
レンゴーは1956年の第1次隊から物資輸送用段ボールを提供し、観測隊の調査・研究活動を支援してきた。食糧をはじめ調査研究用品や身のまわり品など、膨大な物資の輸送が必要な南極観測には欠かせない包装材として、そのロジスティクスを支えている。軽くて丈夫で輸送効率に優れ、そのまま保管もできる段ボールは、南極での収集物の保護輸送にも用いられ、また使用済みの段ボールは折りたたんで回収できるため、日本に持ち帰ってリサイクルされている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/24号」より