王子ホールディングスは10月1日、タイの紙器・段ボールメーカーBox Asia Group International Co., Ltd.(以下、Box社)の全株式を取得する株式売買契約を締結した。また翌2日には、同じくタイの S.PACK & PRINT PUBLIC COMPANY LIMITED(以下、S.PACK社)の株式の27%を追加取得した。S.PACK社については、昨年3月末に23.33%の株式を取得しており、今回の取得分と合わせた持株比率は50%超となるため、タイの証券取引法に基づき公開買付を実施する。
王子グループは現在、東アジア市場の一体化に備えた体制を確立すべく、海外展開を 推進している。 昨年から事業参画したS.PACK社に今回のBox社を加え、 タイの紙器・段ボール市場で王子グループの位置づけを高めたい考え。 また、タイ南部のS.PACK社、タイ東部のBox社という地の利を生かし、周辺国にある王子グループ事業会社との協調も図っていく。
<Box社の概要>
〔所在地〕ラヨーン
〔設立〕1996年2月
〔事業〕紙器、美粧段ボールの製造販売
〔従業員数〕約200名
〔直近の業績〕10年売上高2億9,700万バーツ(7億円)、11年売上高2億9,700万バーツ
<S.PACK社の概要>
〔所在地〕ハジャイ、バンコク
〔設立〕1994年4月
〔事業〕紙器、美粧段ボール、一般段ボールの製造販売
〔従業員数〕約500名
〔直近の業績〕10年売上高11億4,300万バーツ(29億円)、11年売上高11億100万バーツ(28億円)
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/22号」より